再びAN8905形「急行もりよし」に乗車します。
元々急行用に5両製造されたAN8900形ですが、01〜04はすでに廃車。残る05編成が2020年に「笑EMI」にリニューアルされ、AN8808「マタギ号」、AN2000形「秋田縄文号」と共に「鉄の3兄弟」として急行運用に就いています。
ロゴマーク。マタギ号、秋田縄文号もですが内陸線の車両デザインはどれも洗練されていて素晴らしい。
内装。座席は転換クロスシートと、車両中央部に外向きのソファシート。
リニューアル前はソファが向かい合ったサロン席でした。登場当初(1989年)はジョイフルトレイン全盛期で、団体需要に応じたサロン形式の車両も多くありましたが、現代は個人or少人数での旅行も多く、サロン形式の座席は不向き。時代に沿った改修ですね。
暖冬とはいえ、秋田内陸部となれば流石に雪は残ってます。
阿仁合駅に到着。
ここで後ろにAN8800形一般車を連結。聞くと、この後で台湾からの団体客が乗り込んでくるようで特別に増結するとのこと。
留置線には鉄の3兄弟が一人「マタギ号」が昼寝中。クマとマタギの一騎討ちを、赤と黒のツートンカラーで表現。デザインでは国内随一のクオリティだと思います。やっぱり鋼製車体+塗装は正義。修理も改造もしやすいしね。
景勝地の大又川橋梁。水墨画のようなモノトーンの風景が美しい。
北秋田地域と仙北地域とを貫く十二段トンネルを抜けると下り坂に。一気にスピードを上げて駆け抜けます。
いつ台湾の人たちが乗ってくるのかと思っていると、角館の手前の松葉駅から乗り込んできました。なんと30人以上もの大団体!2両編成がほぼ満員に。
角館着。台湾旅行客で溢れかえり賑やか。こういう大口需要は地方ローカル線にとって大きいですね。
京都など有名観光地ではオーバーツーリズムの弊害が深刻ですが、地域のキャパに適した需要を取り込んで行けばインバウンドを活かしていけるでしょうね。青森はその辺り上手くやっており、青い森鉄道も恩恵を受けているようです。
一旦角館駅から出て、東京行き「こまち」を見送り。
このあとの普電に乗車して仙岩峠を超えます。
待ってる間にもう1本「こまち」
701系5000番台の普電に乗車。
いつも通り前面展望を楽しみたかったですが…具合が悪くなり盛岡までずっとグッタリでした(;´д`)