冬の終わりから初春にかけての野鳥の撮影記録。
木々の枝葉が少ないので森の野鳥たちも比較的撮りやすく、まだ大陸に渡っていない冬鳥もいるので被写体は豊富です。
マガモ夫妻
オナガガモ♀?
ケガなのか生まれつきなのか左足の水掻きを失っていますが、器用に片足でバランスを取り元気にゴハン争奪戦に参加してました。
倉吉からさらに普通列車に乗り継ぎます。
なお今年3月のダイヤ改正で鳥取到着はもう少し遅くなり、後続のスーパーはくとに追い抜かれるダイヤに変わっています。
引き続き国鉄スタイルの車内を楽しみます。今回遠征では思った以上に国鉄型車両の乗車機会に恵まれました。移動だけでなく国鉄型堪能も兼ねることができる一石二鳥ですねー。
115系は一昨年の信越訪問時が最後と思ってましたが今回伯備線で何度も乗車できたし、国鉄型キハも東北では壊滅してますが山陰では主力でフツーに乗車できる。国鉄型LOVE勢には桃源郷ですなぁ。
新鋭特急的なイメージでしたが、1994年登場なのでもうじき30周年とけっこうなベテランなんですよね。そのため後継車両の話も進んでいるとか。「はくと」の活躍もあり運行主体の智頭急行の経営は順調とは聞いてましたがコロナだ何だで雲行きが…。いつまで運用が続くのか不透明ですが、381系並に使い倒すことはないでしょう…こちらも記録を考えねば。また遠征になるなぁ。
鳥取駅に到着。
キハ47、キハ126に加えて、智頭急行の車両も顔を出します。
2面4線の長大なホームに待避線も備える。かつては客車編成の「出雲」など長編成列車が停車していただけあり、堂々たる駅です。現在ではちょっと持て余し気味ですが、まぁどこの地方幹線も似たようなものですな。
ここからは「スーパーはくと」で一気に大阪まで。前面展望のある流線形先頭車を期待しましたが…残念ながら貫通形でした。京都方、鳥取方のどちらが貫通形になるのかは運用により変わるので、こればかりは運任せですね。
ともあれ初乗車。気動車にあるまじき?高速性能が自慢の車両、どれだけかっ飛ばすのか楽しみです。
鳥取14:54発(因美線・智頭急行 スーパーはくと10号)→新大阪17:23着
鳥取駅を出発するとしばらく因美線を走行。高速走行向きの線形ではないので、比較的ゆっくりとしたスピード。
智頭駅から因美線と別れ、いよいよ智頭急行線へ。高架線&トンネルを多用して山地を真っ直ぐに貫き、特急の130km運転を実現しています。北越急行線と似たような存在ですね。建設時に160km対応も検討されたようですが、費用対効果が小さいという結果になり採用はされなかったようです。
750PSのエンジンを唸らせて山中の高規格路線を爆走。
貫通形先頭車両も多少は前面展望を楽しめます。
車窓を楽しんでいたら上郡駅に到着、山陽本線と合流。車窓撮ってるヒマがなかった…
智頭駅からここまで40分程度。鳥取駅からも1時間強で山陽側(上郡)に出られるわけで、時短効果は絶大ですね。
山陽本線からも相変わらずエンジンを唸らせて高速走行。明石付近では明石海峡大橋が見えました。
大阪駅付近。
新大阪で新幹線に乗り継ぎますが…乗り換え時間は7分だけ。何とかなるだろと高を括ってましたが、実際は日曜夕方で駅は大混雑、危うく乗り遅れそうになりました…。やはり10分以上は確保すべきですね。
当然食料調達も出来ず、腹を空かせながら東京までの2時間半を辛抱。
新大阪17:30発(東海道新幹線のぞみ40号)→東京19:57着
東京駅でようやく夕飯にありつけました。ゼータクに駅弁奮発。
帰宅したのは深夜23時過ぎ。写真データ取り込みをする元気もなく即寝。ちょっと無理しすぎたかな…
ということで3泊4日の遠征終了。天気はやや微妙なでしたがほぼ予定通りの行程で進み、撮影もまずまずの成果。久しぶりの夜行列車も楽しめて充実した遠征でした。
駅メモのスタンプラリーはオマケみたいなものでしたが、寺社や観光スポットを巡る良いキッカケになりました。こういう旅もアリですな。
今回は車両メインの撮影だったので、次回は風景メインで攻めるのも面白そうです。
2番線の列車に乗り換えます。こちらも元京王5000系。
川跡10:34発(一畑電車北松江線)→電鉄出雲市10:43着
10分もしないうちに電鉄出雲市に到着。じっくり乗車するなら北松江線の終点まで乗り通すのが良いでしょうね。景色も良いし。
5000系の車内。木目調の部材を多用したボックスシートに改造されています。
沿線には出雲大社だけでなくしんじ湖温泉など観光地もあるので、そうした観光客輸送にも適した車両ですね。
隣のホームには7000系が停車中。さきほど出雲大社駅で見たデハニ50形以来の新車とのこと。東急1000系が人気すぎて取り合いになり、数が揃わなかったため新造するしかなかったらしいです。
JR四国7000系の設計をベースにしつつ、JR西日本系列会社で艤装したことから見た目は225系に似てますね。0.5M動力や制御系など西日本の設計思想も盛り込んだ四国&西日本のハイブリッド設計。なかなか面白い車両です。
こちらはJRの出雲市駅。和風な正面入口ながら高架駅という面白い構造ですな。
さて帰りの切符を買うわけですが…切符売り場が大渋滞。最近の省人化取組のためか窓口が廃止され話せる券売機に代替されていましたが、明らかに効率が落ちており10数人以上の長い行列が。渋滞する列整理や券売機の操作サポートのため職員が対応する羽目に……省人化できてないじゃん(・_・;)
コロナ禍で鉄道各社の経営が苦しくなり合理化せざるを得ない…というのは理解できるのですがね。ローカル駅ならいざ知らず、出雲市駅のような主要駅でも窓口無人化はやり過ぎではないかと。有名観光地の玄関口なので、慣れていない観光客や外国人なんかもいますしね。当方も西日本の自動券売機は滅多に使わないので、操作はチャット戸惑いました。鉄ヲタですら戸惑うのだから一般観光客なら尚更でしょう。やっぱり主要駅には有人窓口は維持すべきでは。
20分以上待ってようやく切符を買えたわけですが、話せる券売機ではまだ同じ人が手続き中でした……見るからにやりづらそうでしたね。
乗車券を買うだけで20分以上要したので、乗り換え時間に余裕があったはずなのですが…慌ただしい出発となりました。
〈やくも16号 岡山行〉
ともあれ帰路に着きます。まずはこの3日間で乗り&撮りまくった「やくも」で米子まで。
宍道湖と併走。対岸には一畑電鉄の北松江線が併走しています。時間があれば乗り通したかったけど…次の機会に。
松江まで宍道湖の眺めが続きます。
米子着。手っ取り早く帰るなら、このまま「やくも」に乗車して岡山まで出て、新幹線を乗り継ぐルートになりますが、それでは面白味に欠ける。
なのでこのまま山陰本線を乗り継いでいくルートで移動します。どこかで遅れが出て乗り継ぎ失敗すると帰宅できないシビアなスケジュールですが…まぁその時はその時で。
米子12:30発(山陰本線)→倉吉13:39着
車両はキハ47。東北では乗車機会がほとんど無くなった国鉄気動車を存分に味わう。
やや雲に覆われていますが大山も拝めました。
大山口駅。ホームの向こうには日本海。海の見える駅っていいよね。
山陰本線は海側に駅舎がある駅が多いので、このように海側を見渡せるのは少数派です。
海沿いの集落を眺める。
こんなところに浦安駅が!他社とは言え同じJRで全く同じ駅名ってあるんですね。
名探偵コナンの看板。黒の組織が鳥取に関係しているとかで(最近読んでないのでうろ覚え)鳥取県のコナン推しがすごいですね。ついには鳥取空港にもコナンの名が冠されたとか。
…でもこのメガネの少年がいると大抵事件に巻き込まれるからなぁ……何だか不安だ。妖怪づくしの境港線の方がまだ平和な気がする…
倉吉駅にて乗り継ぎ。キハ47→キハ47の豪華?リレー。
(続)
参道。沿道には商店が並んでますが、まだ午前8時過ぎなので開店前の店が多く、ひっそりとしています。まぁ2月だからオフシーズンというのもあるでしょう。そういう意味では冬は防寒さえしっかりすれば観光に最適かも。
徒歩数分で出雲大社の入口に到着。
鳥居をくぐった先には長い参道。
しばらく参道を進み、3つ目の鳥居・銅鳥居をくぐる。
拝殿
八足門
釜社
素鵞社
境内のあちこちにウサギの像があります。
彰古館
十九社
神楽殿
ムスビの御神像
それほど混雑はせず、ゆったりと境内を散策できました。やはり寺社巡りは人出の少ない時間帯が良いですね。
御朱印も並ぶことなくスムーズに頂くことが出来ました。御朱印帳の装丁がお洒落。
出雲大社駅に戻ってきました。
ホームの横にはデハニ50が留置されています。
映画「RAILWAYS」で中井貴一と共に主演を務めた車両ですね。
内部は良好な状態で保存されています。足回りを整備すればまだ走れそう。
シンプルな運転台。
昨今の鉄道車両の運転台は多種多様な機能を詰め込んで高性能化されてますが、機能が多すぎてそれはそれで大変かも。
(続)
遠征4日目
まずは早朝の出雲市駅からスタート。「やくも」を駅撮りでいだだきます。予定では出雲市〜直江間の斐伊川橋梁で迎撃のはずだったのですが……起きれませんでした(-_-;)
流石に4日目となると早起きはしんどい…
〈やくも8号 岡山行〉
国鉄色編成が入線。
やっぱり非貫通型の方がしっくりくるなぁ。
この光景が見られるのもあと1年かな。
発車。この日は天気に恵まれていたので、おそらく大山バックの撮影地点は盛況でしょう。
続いてキハ187系が入線。やはり切妻の先頭部だと特急には見えないなぁ。コストを抑えるためとはいえ、もう少し何とかならんかったのか…
さて、一旦出雲市駅を出て、コインロッカーに三脚や着替えなど大半の荷物を押し込みます。サブバッグ1つにカメラ1台だけの軽装備に切り替え。
川跡駅で乗り換え。
5000系。元京王電鉄5000系の改造車ですね。
内部はクロスシート車に改造されています。元大手私鉄の中古車両は各地で導入されてますが、大抵は導入時に最低限の改造のみ施しロングシートのまま。一方で一畑電鉄では積極的な改造を行なっていますね。
ステンレス車ですがド派手にピンクで全面塗装。個性あふれる素晴らしいデザインです。このように付加価値を生み出して集客を図るのも地方鉄道においては重要でしょう。実際カメラを向ける観光客もいましたし、少なからず利用客増に寄与しているのでは。
…ただこの日は北松江線の運用で、大社線には入りませんでした。
しまねっこ号と同じく元東急の1000系に乗車、出雲大社駅に到着。
駅ホーム全体を屋根が覆っています。
駅舎内部。教会のようなドーム型の屋根にステンドグラスが彩りを添える。古いですが洒落たデザインで解放感もあります。観光地の玄関口にふさわしい立派な駅ですね。
外観。日本を代表する寺社の窓口駅なのに教会のような洋風デザイン。
近くには旧国鉄大社線の大社駅が残っていますが、そちらは和風建築なので差別化を図ったのかもしれませんね。
さて出雲大社に向けて出発します。
(続)
今回の遠征で何度目かの根雨駅。今回は改札から出てみました。
駅舎内部。伯備線内は数少ないICカード対応ですが、有人の窓口もあります。昨今は合理化でもっと規模の大きな駅も窓口無人化されてますが、券売機だけでは柔軟な対応は難しく、慣れていない人が苦労している姿も見かけます。経営が厳しいのは分かりますが、合理化を進めるあまり使い勝手が悪化して利用者離れも進むことが懸念されます。
この日は地元の方が切符の取り方を窓口で相談しており、職員が丁寧に応対して解決していました。アナログ的で効率的ではないかも知れませんが、これが本来あるべき駅の役割ではないか…と思います。
根雨駅の正面には合同庁舎。日野町の中核ですね。
さて、根雨駅で降りたのは他でもない、スタンプラリー制覇です。残るポイントは、オシドリ観察小屋のみ。もう一つのポイント(駅裏にある道の駅)は、駅アクセス時にクリアしてました…
駅からオシドリ観察小屋までは所々に案内看板がたってます。さすがオシドリ飛来地の町ですな。
こんな看板まで…街を挙げてのPRっぷり。
こちらがオシドリ観察小屋。
おお、オシドリがわんさかいます。
日野川は繁殖地として有名のようで、日野町の鳥に選ばれてます。鳥取県の鳥でもあるので、まさにオシドリの町、といったところですね。
冬季はだいたい暖地で群れを成して越冬するようです。なので2月に岩手で見かけた1羽だけのオシドリはやはり迷鳥でしょう。
こちらが件のオシドリ♂。先日再訪したら、他のカモたちとのんびり日光浴をしてました。無事に越冬できたようです。
オシドリが屯する日野川には伯備線の鉄橋が掛かっているので、ここで「やくも」を待ちます。
<やくも17号 出雲市行>
鉄橋をパノラマ編成が通過。
けっこうな轟音ですが、オシドリ達は特に驚きもせずのんびりしてます。毎年来ている子もいるだろうし、慣れてるのでしょうね。
<やくも22号 岡山行>
オシドリ観察小屋にチェックして、無事スタンプラリー制覇!オシドリモチーフのラッピング獲得。やったねつむぎちゃん!
制覇したらグッズも貰えるはずなのですが、16時までだったらしく断念…
スタンプラリー制覇にて3日目の予定は完了。あとは鈍行乗り継ぎで、宿泊地の出雲市へ向かいます。
米子からはキハ47。東北ではキハ40系列は全滅しましたが、山陰ではリニューアルされて普通に主力を張ってますね…素晴らしい。
天井の扇風機。まだ現役なんだろうか。
このゴチャゴチャした天井もいかにも国鉄型、という感じですなぁ。
途中の宍道駅にて特急の通過待ち。
ちょうど木次線の列車も入線してきました。ここから乗り継いでいけば広島まで行けるんですね。沿線景観も素晴らしいし乗り潰したい…時間だけが問題か。
特急も止まる駅ですが、さすがに夜となるとひっそりとしてます。
出雲市駅に到着。
向かいのホームにはキハ120。16m級の小型気動車でレールバスのようです。山陰本線の出雲市より西側の区間はキハ120、東側がキハ47、キハ126と運用が分けられてるようですね。
ここまでの3日間でだいぶ疲れていますが、最終日もいろいろスケジュールを詰め込んでいるので、さっさと投宿します。
(続)
黒坂駅から新見方面へさらに1駅移動します。たった1駅でも徒歩だと1時間以上は要する距離。本数も少ないのでスケジュールはなかなか難儀します。
上菅駅に到着。
「やくも」目当てで来たのに、何だか115系の方が乗車機会が多いな…
乗車した普電はここで特急の待ち合わせ。時間もないのでそのままホームで迎撃します。
<やくも13号 出雲市行>
ケツが切れちゃいました。4連の基本編成だけなら何とか収まりそうです。
通過を見送る。この調子で撮っていけば今回の遠征だけで大半の編成は撮り収めできそう。
駅舎。待合室だけの簡素な構造です。そして絶滅危惧的存在の電話ボックス。
上菅駅設置の経緯。地元の猛烈プッシュがあったようです。確かにカーブ区間に無理やり設置したような構造に見えます。
熱心に招致した駅も、今や1日の乗降客は10人程度……クルマ社会とはいえ、せっかくの鉄道インフラが有効活用されていない現実があります。まぁ伯備線は重要な陰陽連絡ルートなので、廃線の心配はないと思いますが。
飾り気のない駅舎の一角に目立つものが…駅メモの「根雨つむぎ」のアクリルスタンドが飾ってました。今年の3月まで開催されていた「根雨つむぎ」と日野町コラボのグッズです。
根雨・黒坂・上菅が対象エリア。せっかく伯備線まで遠征したのだから、こちらの達成も狙いました。上菅にも駅から少し離れた場所にチェックポイントがあり、後ほど移動しますが先ずは撮影から。
場所は新見方面へ徒歩10分ほど。この辺りは上菅〜生山のカーブ撮影地が有名なようですが…
そのお立ち台と思われる場所も私有地っぽいんですよね…。地主の方に直接許可を得られれば良いのですが、時間的に厳しそう。ということで付近の踏切での撮影を試みます。
<やくも20号 岡山行>
米子方面から「スーパーやくも」編成。電柱さえなければそこそこ良いポイントになるのに、惜しい…
引きつけて先頭車両をアップで撮影。他の編成と同じく「やくも」としての運転ですが、トレインマークはしっかり「スーパーやくも」になっている。徹底してますなぁ。
ケツ撃ち。車体を傾けカーブを駆け抜ける。
ひとまず無難に回収できたので良しとします。何だかんだで「スーパーやくも」編成もけっこう撮れてきてます。
さてこの後はスタンプラリーへ。場所は上菅駅から黒坂寄り。
踏切の先には廃校になった学校の校門。
チェックポイントの蔵美術館。残念ながら見学する時間が足りず、蔵を眺めてから戻ります。
道すがら同じ目的と思われる人を何人か見かけました。実際、このスタンプラリーが始まってから訪れる人が増えたようで(ほぼ男性だろうけど)、最初はスタンプラリーのことを知らない地元民が急に何だ?と訝しんだとか。
<やくも15号 出雲市行>
上菅駅に戻る途中で、通過する「やくも」を俯瞰気味で撮影。春先以降ならもっと色彩豊かになりそう。
上菅での目的を達成したので普電で米子方面へ。車両はキハ126系でした。電化路線の伯備線にも入るんですね。間合い運用なのか115系が不足しているのか。
(続)