鉄分補給

毎日鉄分補給。Feの方ではなく。

整備記録 MicroAce 715系1000番台

最近は新車入線が落ち着いてきたので、所有車両の整備を粛々と進行中。

今回は715系1000番台です。

 

f:id:tetsubun999:20221109095611j:image

国鉄末期に客車列車の置き換えのため交(直)流電車が必要になり、休車状態だった581・583系を改造して誕生した近郊型?電車。兄弟分の0番台は九州に、直流にも対応した419系は北陸に配備され、419系は2012年まで現役でした。

 

f:id:tetsubun999:20221110143152j:image

サハネ581を改造して誕生したクハ715系1100番台。屋根の高い種車の形状そのままに改造したため、特徴的な6角形の先頭形状。食パン電車と呼ばれる所以ですね。

子供の頃初めて実車を見た時は脱力感を覚えました…何じゃこれは。改造費を抑えるためとは言え、もう少しデザインなんとかならんものかと。先頭形状はともかくとして、近郊型としても乗降車効率の悪い構造。元々特急型のためドアは1人分の幅しかなく、車両の両端にあるため動線も悪い。おかげで通勤時間帯は遅延しまくりだったとか。自分も乗車経験ありますが、混んでいる時は大変でした…。


f:id:tetsubun999:20221109095618j:image

とはいえ、中間〜長距離を移動する人にとっては割と快適だったのでは。ボックスシートはかつての特急運用時そのままだし、18キッパーにはありがたい仕様でしょう。下手すると延々とロングシート車の701系に乗る羽目になる現状に比べれば遥かにマシですね。北陸の閑散地区で残り続けたのは、そういう面もあったのではないかと思います。

 

それはともかく車両整備。

まずはカプラー交換。中間連結部はKATOカプラー、先頭はTNカプラー。2編成連結も可能です。が、車輪の抵抗が大きいためか動力車1両の8連で勾配区間を登坂できず…増結編成は留守番に。

ヘッド・テールライトはムギ球。LED化したいところではあるものの、ムダにややこしい形をしたライトユニットの改造に骨が折れそうなので放置。いずれ交換はしたいけど…まぁたぶんやらないかな。


f:id:tetsubun999:20221109095604j:image

種車581系なので、色差しもほぼ同じ要領です。

 

f:id:tetsubun999:20221119031804j:image

ドアやルーバーにスミ入れすると立体感(と草臥れた感じの使用感)が出てきます。


f:id:tetsubun999:20221109095600j:image

交流電車の見せ場、屋根上パンタ回り。元々のパンタグラフは造形がイマイチな上に脆弱なので速攻でバラバラに。なのでTOMIX583系用パンタに交換しました。715系は交流用に特化したため直流用機器は下ろされており、第二パンタグラフも撤去されました。

 

f:id:tetsubun999:20221119031843j:image

455系や阿武急8100系と並べてみる(奥に写ってるE721は見ないことにする)

JR初期の輸送を支えた彼らですが、他地区の改造車より引退が早かった。やはり特急・急行型の車体では仙台近郊の通勤輸送を捌くのは無理だったんでしょうかね。仙台地区以外でならもう少し需要はあったかもですが、50系客車共々701系に淘汰され、以後東北には地獄のロングシート車時代が到来することに…