久慈からは三陸鉄道に乗車。
36-700型のレトロ風車両。これまで何度か撮影してましたが乗車は初です。
車両内部。通常の36-700型とはことなり全席がボックスシートで、テーブルも標準装備されています。イベントに使用される車両ですが一般運用にも入るようですね。
凝った内装、抑えめの照明と、随所に雰囲気作りの工夫が見られます。こういうフラッグシップ的な車両のある鉄道は魅力的で良いですね。乗っても撮っても楽しめる。
こちらも震災後にクウェートから支援を受けて新製された車両です。車両だけでなく大量の燃料支援もあったようです。中東は親日国が多いですが、クウェートも親交は長く、国家樹立後早々に承認し国交を結んでいるようです。その辺りを恩義に思ってくれているのかも。国家として独立するには他国の承認が必須ですからね。
北リアス線はトンネル区間が多い路線ですが、合間に見えるオーシャンビューを楽しむ。
三陸鉄道の車両デザインを模した水門。防潮堤により海が見れない区間もありますが、まぁ已むなし。
岩泉小本駅で列車交換。初代36型が対向待ち。撮影機会は結構ありますが、なぜか乗車機会には恵まれず。
宮古着。ここから山田線に乗り継ぎます。
釜石方面への列車を見送る。
ゴルゴ13ラッピング車。ゴミを捨てるような輩は即始末。
発車まで留置線を眺める。
レトロ調気動車の36-R型。36-100型と連結して留置されてますが、ブレーキ方式が異なるため併結運用はできないようです。
40周年記念ラッピング。震災やら豪雨やらで多難な歴史でしたが、地形が複雑な三陸における貴重な交通機関。開通した三陸道に押されつつありますが、頑張ってほしい。
36-R型、キハ 110系などが並ぶ。
ここから文字通りゆっくりとした山田線の旅。
宮古発車。
閉伊川沿いをゆっくり進む。
以前、軽い気持ちで岩泉線に沿う国道を車で辿ってみましたが…散々な目に。国道ならぬ酷道。なぜ岩泉線が最後まで残り続けられたのか、身を以て知りました…
腹帯。大和言葉らしからぬ名前ですがそれもそのはず、アイヌ語に起源があるようです。広い森、という意味だとか。北東北にはアイヌ語起源の地名が多いので、かつては本州にもアイヌがけっこういたんでしょうね。ヒンナヒンナ!
陸中川井で対向列車待ち。
対向列車が来ましたが、何やらキュルキュル…という異音が聞こえます。カメラの異常か?と思いましたが、どうも車両の方から聞こえる。
車掌さんに聞いてみると、鹿や熊除けの目的で、嫌がりそうな犬の鳴き声っぽい音を出しているとのこと。
これが車両先端に取り付けられたBluetoothスピーカでしょう。
山田線や釜石線は、鹿・猪・熊などとの衝撃で遅延することもしばしば。この日も停止はしなかったものの、何度か減速して鹿や熊をやり過ごしていました。前回乗車時は実際に衝撃してしばらく停車。乗客は少ないわ野生動物は出てくるわで、山田線の状況は厳しい…
鹿除けスピーカー?の効果なのか、特に遅れもなく盛岡に到着。
久しぶりに見どころの多い乗り鉄旅になりました。温泉旅館も泊まりで堪能できたし、たまにはプチ贅沢も良いですねー