材料費や燃料費の値上がりが鉄道模型業界にも押し寄せてますね。TOMIXは今月からさらに値上げ、一気に2〜3割も上がりました。車両も3両セットでもフツーに2万円弱近い定価せ設定。マイクロエースといい勝負に。
まぁ仕方のないこととはいえ、消耗品の値上がりはキツい。特にM-13モーターとかね…。なのに給料は上がらんのだから、投資縮小もやむを得ません。
そういうわけで既存編成の整備&付加価値アップで満足度を上げていきます。
限定セットだった基本編成7連+付属編成3連の10連。両数が多いですが整備を進めます。
毎度の色差し&スミ入れに、室内照明の搭載。
室内照明は、コスト削減のため自作照明ユニットを使いますが、ここにも値上げが影響してます。先日、秋葉原に電気部品の調達に行ったところ、LEDやらダイオードなどが軒並み倍以上に値上がりしてました…。以前は1両あたり原価100円で作れてたのが200円越え…。メーカー製品より安いとはいえ、きっつー。
続いてライト類のLED化。なぜかクロ481のみ電球のライト基盤。色味も明るさもイマイチなのでLED化します。
厄介なのが運転席上のヘッドライトへの導光。真上に向かって照射する必要がありますが、指向角の広いLEDを持ってないので、正面に向けたLEDでは光が十分に届きません。
ということでヘッドライト用にLEDを2個使用。そのため元々のライト基盤に載せるのはスペース的にキツく、だったら直接導電板に接合してしまえーと無理やり加工。画像のようにごちゃごちゃとしたライト周りになりましたが、なんとかなりました。
整備完了して運転へ。同じクロ481を編成している京都所属「雷鳥」と並べてみる。「雷鳥」の方は最初から電球色のLED基盤が搭載されてます。
10数年前の北陸では、こんな感じで様々な特急が並んでいたんですよねー。来年度からはもう見られなくなり、かつての特急街道は長大ローカル線に。寂しくなるなぁ。
さて、ようやく運転に入ったものの、突然速度が低下するなどどうも走行が安定しない。車輪は清掃してあるし、他の車両でも問題ないので、線路など電路関係が原因ではなさそう。となると考えられるのは例のM-9モータートラブル…やれやれです。
まぁ基本編成の方はそこそこ古いものだし経年劣化かな、と思って調べると特に異常はない。まさかと思って付属編成の動力車を調べるとビンゴ。よりによって新しい方の動力とは…。入線が2019年なのでまだ4年しか経ってないのに。ハズレを引いたかな。いやM-9モーターの時点で既にハズレみたいなものか。
しょうがないので動力交換します。しかしM-13モーターにすると、モーター特性を合わせるため基本編成の方も併せてM-13にする必要があります。M-13モーターは値上がりしているし、出来れば残弾は使わずに確保しておきたい。
ということで健全?なM-9モーターを移植しました。ドナーは583系「きたぐに」のモハネ582。「きたぐに」には12両編成中に動力車が3両あるのですが、このうち1両だけ速度が遅く協調に問題があったので、このモーターを抜き取り移植します。モーターを抜き取った車両はそのまま死重車両になりますが…まぁ2動力なら何とかなるでしょう。
分解。左側のモーターを移植します。モーター型式は同じなので問題ないはず。
再度試運転。運良くモーターもそこそこ協調してくれたので問題なさそう。これでようやっと整備が終わりました。まったくM-9モーターのせいで手間がかかる……その点、KATO製品は手間要らずで素晴らしいですね。でも485系はほとんどTOMIXで揃えてしまったので今更変えられない。
ともあれ「しらさぎ」整備は完了。続いて「雷鳥」や457系の整備も進めていきます。今月は北陸月間になりそうだ。