カシオペア撮影の帰り、久しぶりに小坂レールパークに寄ってみた。
元・小坂鉄道の小坂駅。入場券を買って駅構内と車庫を見学できます。コロナ影響で営業休止していましたが今年4月から再開したとのこと。
貨物輸送の拠点だったため広大な構内。
駅舎内。いまはレールパークの事務所。
タブレットキャッチャーかな?
かつて活躍した車両たちが豊富に保存されてます。11号蒸気機関車。後ろにはマッチ箱と呼ばれた小型客車を連結。
小坂鉄道は貨物メインの路線でしたが1994年までは旅客営業もしていました。小坂町は鉱山開発により小坂精錬の企業城下町として発展を続け、一時は秋田市に続いて県内2位の人口を擁するまでに。
今では鉱山も閉鎖され人口も減ったものの、小坂精錬が産業廃棄物からレアメタル等を取り出す技術を開発し、リサイクル精錬の町として再出発しています。鉱山閉鎖で衰退した町は全国に数知れずありますが、小坂は新たな道を切り開きました。レアメタルは戦略資源ですからね、何気に小坂は重要拠点。
その産業廃棄物輸送を引き続き貨物列車でやって欲しかったんですけどねー
晩年の旅客輸送を担ったキハ2100系。
露天留置のためか車体がかなり傷んでる…
キ115ラッセル車。
車庫内も見学可能。
貨物輸送の主力DD13。いまだ稼働状態にあり体験乗車もできるようですが、現在は休止中。
かつては3重連、4重連運転もされてました。いやー撮りたかったなぁ…
DD13のエンジン。
そういえばTOMIXが小坂鉄道のDD13や貨車セットの製品化を発表してましたね。なぜこのタイミング?何か面白いイベントの予兆だと良いのだけど。
さて小坂レールパークの目玉は、24系「あけぼの」の保存車。宿泊もできるし、駅構内限定で移動もするのでちょっと往年の気分を味わえます。
残念ながらこちらもコロナ影響により休止中。そのため車庫で寝ていますが、こちらも見学は可能。
スロネ24-551
けっこう車体が痛んできてます…まぁ古い車両だし、現役時代並みのメンテも難しいから無理もない。なんとかメンテした復帰して欲しいところ。
見上げると幕が「あかつき」
こういう遊び心、けっこう好き。
オハネ24-551
一度だけ上段個室に乗車したことがあります。けっこう狭かったけど、湾曲した窓から夜空も見えるので車窓は素晴らしいものでした。
こちらの幕は「彗星」新大阪行き。
この幕、どこから持ってきたの…?
オハネフ24-12の幕は「北斗星トマムスキー」遊びすぎでしょ(^^;
カニ24-511
こうしてみると、まだまだ頑張ってくれそうな気がします。復活してくれたりしたら鼻血吹くほど喜ばしいのだけどね。JR西日本では"旧型客車を"新造"という事例もあるし。
秋田発、青森行「ELあけぼの号」前日夕方に出発し、夜はどこかの駅で停車して車内泊して翌朝に青森着。駅前市場で魚介丼を食べたら観光へ…。そんなのあったら面白いと思うんだけどなー
まぁ勝手な妄想ですが、そういう非日常を楽しめるネタは、けっこう集客になったりするものです。観光客だろうと鉄オタだろうと、人が集まれば経済が動く。その好例が各地のSLやいすみ鉄道だったりする。
ともあれ、また元気に復帰してくる日が待ち遠しいです。
(続)