鉄分補給

毎日鉄分補給。Feの方ではなく。

冬の18切符旅 三陸方面 2022/12①

冬の18切符で鈍行旅に出かけました。当初は北上線奥羽本線陸羽東線のコースを計画しましたが大雪運休で断念。ならば雪の少ない東へ行こう、ということで三陸方面へ足を伸ばしました。

 

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早朝の盛岡から、まずは山田線で宮古まで。

…雪のない三陸海岸に出るためには、大雪のローカル線で北上山地を突っ切らねばなりません。ここで大雪運休にでもなればいきなり頓挫しますが…。この程度の雪なら平常運転。

 

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山田線でもっとも奥深い区界峠をゆっくり登っていく。制限45kmの標識。

突如、減速。カモシカが線路上にいました。警笛を鳴らして退場願う。低速だから衝撃せずに済みましたが、夜間は視認が遅れるためかぶつかることが多く、それが原因でしばしば遅延したりします。

 

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山奥すぎて携帯電波も入りません。…車両に衛星電話、積んでるのかな。


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文字通り、内陸側と沿岸側の境目に位置する区界駅。ここから先は閉伊川に沿って降る。


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太平洋側に向かっていくにつれ、積雪も少なくなっていく。


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失礼ながら沿線利用客はほとんどいないと思ってしましたが、陸中川井あたりからちょくちょく乗ってきました。


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腹帯。腹巻きみたいな名前ですな。ここまで来ると日陰を除けば雪はない。

 
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かつての岩泉線との分岐駅、茂市。


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2時間半かけて宮古着。全線に渡り線形が複雑なのと低速走行(40kmくらいか?)が多いこともありかなり時間がかかります。並行する国道106号線を通る長距離バスの方が本数が多く、加えて最近全通した宮古盛岡横断道路により時間短縮され、鉄道より所要時間が短くなってしまいました。加えてバスは岩手県庁とかバスターミナルなど主要地点も経由するので利便性も高い。うーむ、どう考えてもバスの方が便利。

山田線はそもそも盛岡〜宮古間の都市間連絡が主目的で、開通当時から沿線利用は期待されていなかった路線。その都市間連絡すらバス有利となると…悲しいかな、廃線最有力候補と言わざるを得ませんね。三陸鉄道に移管、という話も聞きますが託された方も困るでしょう。

山間路線だけあって景観が良いのが利点かな。紅葉の時期は絶景だし、冬のモノクロな風景もよいものです。五能線のような観光路線への転身ができれば良いけど。

SL銀河をこちらに回したら面白いのでは?どうせキハ110でもスピード出せないのだからSLと大差ないし。


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そんなことを考えながら宮古駅の駅そばで腹拵え。昔ながらの駅そばが残っていてくれて嬉しい。

お次は三陸鉄道リアス線。南下していきます。

 

(続)