鉄分補給

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TOMIX M9モーターとの格闘

超問題児、M-9モーターについて。

 

昨年、EH800のモータートラブルでM-9モーター問題に直面しましたが、その後不運にも立て続けに他の車両でもトラブル発生。このうち小田急ロマンスカーHISE編成のモーターは完全にダメになり、やむなくM-13モーターに更新。犠牲「車」への初の載せ替え処置となりました。

 

他の車両は、しばらく連続走行させたりすることで何とか維持はしていますが、いつ再発するか…。有事に備えていくつかM13モーターをストックしていますが、定価1800円。高くね?なんでM-9より値上がりしてんの?

M9モーター問題に託けて荒稼ぎしようとしているのではと勘繰りたくなります。

 

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それはともかく、最初の犠牲「車」であるEH800。昨年M-9問題が発症し、以後休車状態でした。

 

tetsubun999.hatenablog.jp

 

 

EH800はいまだ適合するM13モーター無し。M9で復帰させるのもアホらしいので放置してましたが、ダメ元で復帰処置を試みました。


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M9被害ユーザーの中には分解洗浄する方もいるようですが、そこまでするのも面倒。というかそんな技術を持ち得ていない…。そこで実施したのは、単にモーターを回し続け、原因であるカーボン粉を振り落とすor焼き切る作戦。

単3電池4本直列で6Vを印加。コントローラ経由だと短絡時にブレーカーが作動して止まりますが、この回路なら問答無用で回し続けます。まぁその分危険はありますが…

 

回転当初は低速で焦げ臭い。おそらく溜まったカーボン粉が抵抗になっているものと思われますが、そのうち焼き切れたのか突然回転数が上がります。その状態のままひたすら回す。安定してきたら組み上げて、試運転を行いました。

 

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結果は…イマイチ。運転してすぐは順調に走行しますが、しばらくすると低速に…。カーボン粉が溜まり始めたのでしょうね。車両を確認するとモーター周辺がかなり高温になっていて、ダイキャストすら触れ続けられない程でした。このまま運転継続していたら、プラ製の車体は溶解、下手すりゃ発火する可能性もあります。まぁどんなモーターでも連続運転すれば発熱はしますが、数分間で高温になるのは流石に異常でしょう。走らせっぱなしをやりがちなビギナーやお子様だと、本当に溶解・炎上しかねません。そういう意味ではM9モーターは「危険な」製品であると言えるでしょう。

 

 

というわけで、やっぱりM9モーターはクソでした、というオチ。EH800は再び休車。さらにはEH800の代わりを務めたEH500もM9故障を起こして仲良く休車中。津軽線の貨物輸送はED79頼りに……

このM9モータートラブルは、やはりメーカーとして公式に見解出すべきと思うのですがね。下手すると発火事故。ある程度消耗品ではあるので無償リコールは難しいでしょうが、非を認める姿勢もなく、しれっと交換用のM13を(しかもM9より高額で)販売するのはどうなのか?それが国内大手玩具メーカーグループのやり方なのか?

当方、分野は違いますがメーカー勤め。自社製品に潜在的な問題があれば公式に発表し、ユーザーには然るべき連絡を行います。それがメーカーとしての誠意と思うのですがね。それとも「たかがオモチャごときで…」と思っているのか。

 

被害ユーザーの中にはTOMIX製品を全て売り払った人もいるとか。その気持ちもわかります。当方もTOMIX製品の造形とかラインナップは気に入ってますが、M9問題をはじめ耐久性の低いポイントレールとか、鉄道模型として大事な部分が疎かであるところはいただけない。あまりにも酷いなら、kato製に切り替えることになりそう。少なくともレールシステムは、katoのバリエーションが増えたら一気にTOMIX離れが進むでしょうね。

 

EH800もEH500も、katoに切り替えたいのですがね…問題はkato製機関車はパワーが足りない。なんとももどかしい。