鉄分補給

毎日鉄分補給。Feの方ではなく。

SL銀河 運行終了について

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先行してニュースか飛び交ってましたが、JRから公式発表ありましたね。

登場してから10年ほど。地元をSLが走るということだけでも素晴らしいし、貴重な撮りネタでもあったのですが…早すぎますねぇ。

一応後継の取り組みも考えているとのことですが、果たしてどうなることやら。後継の客車が用意されるなら万々歳ですが、釜石線では自走客車が必須。アナログ技術の塊であるSLと、後世の技術で作られた気動車を連動させるという無茶をやるのだから、そう簡単な話ではないでしょう。SLは転属させて代わりにキハ110改造車、なんて安直な展開もあり得ますね。

 

しかし、ここまで大金かけてSLと付帯設備を整備しています。沿線もSLをテーマにしたPRもしているし、利用客も順調。せっかくSL中心にここまで盛り上げてきたわけなので、なんとかSL路線は維持してもらいたいところです。まぁ、以前は鉄道ファン絡みでトラブルもあったようで、必ずしもプラス評価だけではないようですが…

 

鉄オタ的要望は置いても、今の時代においてSLは貴重な集客要素だと思います。強力な集客コンテンツのない地方の町や村で、数百人単位で集客することはそう簡単ではありません。

昨今評価が芳しくない撮り鉄ですが、撮り鉄とて1人の人間。食事した宿泊したりしますから、なんらかの形で地域にカネを落とすわけで、そういうのも無視できない要素と思います(だからといってマナーの悪い撮り鉄は決して容認できるものではありませんが)。そうした鉄道ファン心理をうまく利用しているのが、いすみ鉄道やえちトキ鉄道、しなの鉄道とかですね。

 

話が飛躍しますが、ファンやオタクというのは「好きなものには投資を惜しまない」生き物。必ずしも景気は良くないのに、昨今のサブカル市場規模やコミケの盛況を見れば分かります。よって彼らに「刺さる」要素があれば、けっこうな集客と経済効果を見込めるはずです。大洗町ガルパンで盛り上がっているし、たまに行く松島や三沢では航空ファンが安定して訪れてます。

そういった刺さる要素はそう易々と出てくるものではないので、大事にしたほうが良いんじゃないかな、と思ったりします。一度失われたものはそう簡単には戻りませんからね。

まぁ、決まってしまったものは致し方ありません、今後の推移を見守りましょう。

 

しかしSLばんえつ物語も危ういという噂も聞きますし、これでカシオペア紀行も無くなったらいよいよ撮りネタが無くなってきますね…。一昔前までは魅力ある車両で溢れていたのに。確実に便利にはなってるし技術も進歩しているのに、なんで魅力だけが失われるのかな…

 

日本がダメなら海外ですかね。欧州では寝台列車が復活してきているらしいし。